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司法試験論文過去問講座 柴田孝之 著

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「司法試験論文過去問講座」の平成20年度版を購入。(左は以前からもっていた田宮先生の基本書)
下3法(刑訴民訴商法)の部分をざっと読みましたが、そこで気になる記述がありました。
刑事訴訟法第2問の小問3の問題文解析の項です。
(以下本書69Pより引用)

警官が聞き取った内容を警官の言葉で報告することと、機械が記録をするということとの間には、正確性に大きな隔たりがある。そのため、その内容の信頼性の確認についても、2の書面は、結局のところBに尋問するしかないことに対し、録音テープならば、声紋鑑定や、録音の状況を警官に問うなどの方法で確かめることもできる。
 つまり、録音テープは伝聞ではないと考えて差し支えない。



これが、あくまでこの問題に限定しての記述なのか、録音テープ全般に言えることなのか首をひねってしまいました。
供述証拠が伝聞かそうでないかは、供述内容の真実性が問題になるかで私は区別しています。だからたとえ録音テープでも、供述内容の真実性が問題なら、そのテープは伝聞にあたると考えます。
一方、本問では公判廷で、証人が以前の供述と矛盾する証言をしたことが問題なのであって、その供述の内容の真実性は問題になっていないのではないでしょうか。
矛盾する供述をしたことと、供述が真実かどうかは別の話であって、上記の「つまり、録音テープは伝聞ではない」という部分は、私には論理的つながりがないのではと思えました。


平成20年 旧司法試験 刑事訴訟法
第 2 問
 被告人甲は,Aと路上で口論の末,その場を立ち去ろうとしたAを背後から手で突き飛ばし,その場に転倒させ負傷させたとして,傷害罪で起訴された。これに対して,甲は,「Aと口論をしたが,Aに対して暴行は加えておらず,その場から立ち去ろうとしたAがつまずいて転んだにすぎない。」旨弁解している。
 公判廷で,証人Bが,「甲とAが口論しており,その場を立ち去ろうとしたAが,自分で勝手につまずいて転倒したのを私は見た。」旨,目撃状況を証言した。これに対して,検察官が,その証明力を争うために,捜査段階で得られた次のような証拠の取調べを請求した場合,裁判所は,証拠として採用することができるか。
 1  Bと同様に現場を目撃したCが行った,「甲がAを背後から手で突き飛ばし,Aが転倒したのを私は見た。」旨の供述を録取した警察官作成の書面で,Cの署名押印のあるもの
 2  Bが行った,「甲がAを背後から手で突き飛ばし,Aが転倒したのを私は見た。」との供述を聞き取った旨の記載のある警察官作成の捜査報告書で,警察官の署名押印はあるが,Bの署名押印はないもの
 3  2と同内容のBの供述を警察官が録音した録音テープ

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